医師選びは目的を押さえて 「後悔しないがん治療」3つの要点

公開日: 更新日:

「家族と普通の生活がしたい」「婚約者と結婚式を挙げたい」と話し、体力・気力がある間に実現させた患者もいる。

■医師選び

 次に押さえるべきは、正しいインフォームドコンセントをする医師を選ぶことだ。インフォームドコンセントとは、治療や処置行為について医師と患者が相互に情報を共有し、決定も共有すること。

「しかし日本では今、患者が情報をもらい、患者が決定する“患者自己責任型”が主流。裁判で訴えられないように、医療者の防衛の手段としてインフォームドコンセントが使われている一面がある」

 本来は、前出の通り“共有”であるべき。「この治療は副作用が強い。やるかやらないか、次までに決めてきてくれ」と決定権を患者に委ねる医師は避けた方がいい。

■緩和ケア

 さらに、緩和ケアについても知っておかなくてはならない。

 緩和ケアというと、「打つ手がなくなった時に受けるもの」と考えている人が多い。しかし、これは間違い。緩和ケアはがんと宣告された時から始まるもので、病気に伴う体と心の痛みやつらさを和らげるのが目的だ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  2. 2

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  3. 3

    松本人志は勝訴でも「テレビ復帰は困難」と関係者が語るワケ…“シビアな金銭感覚”がアダに

  4. 4

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  5. 5

    貧打広島が今オフ異例のFA参戦へ…狙うは地元出身の安打製造機 歴史的失速でチーム内外から「補強して」

  1. 6

    紀子さま誕生日文書ににじむ長女・眞子さんとの距離…コロナ明けでも里帰りせず心配事は山積み

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    メジャー挑戦、残留、国内移籍…広島・森下、大瀬良、九里の去就問題は三者三様

  4. 9

    かつての大谷が思い描いた「投打の理想」 避けられないと悟った「永遠の課題」とは

  5. 10

    大谷が初めて明かしたメジャーへの思い「自分に年俸30億円、総額200億円の価値?ないでしょうね…」