治療で大事なのは薬選びより早期発見 「緑内障」の正しい知識

公開日: 更新日:

「明記された基準はありませんが、一番大事なのは、患者さんが将来、生活に困らない目の状態を維持することです」

 緑内障の症状は、視野欠損。視界に見えない部分が出てきて、症状が進むとそれが拡大する。当然ながら、生活に支障が出る。

「緑内障治療の目標は、視野欠損の進行を防ぐこと。ただ、眼圧も正常で、通常の視野検査でほとんど異常が見られず、正常眼圧緑内障と診断するかどうかという微妙な段階でも、真ん中の視力から落ちてきやすいタイプがあります。これは眼底検査でわかるのですが、このタイプは、将来のことを考えて、早く治療をスタートします。こういった患者の多くは『強度近視』の方です」

 真ん中の視力が落ちると、その程度は小さくても、生活の質が著しく下がる。

 日本人の緑内障のリスクファクターは、岐阜県の大規模調査から、年齢、眼圧、近視の強さ。近視の強さは視力ではなく、「マイナス3D」「マイナス6D」といった表記をする「度数」で判断する。度数は視力検査などで測定しているので、近視の人は度数がどれくらいかを確かめた方がいいだろう。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が戦々恐々…有能スコアラーがひっそり中日に移籍していた!頭脳&膨大なデータが丸ごと流出

  2. 2

    【箱根駅伝】なぜ青学大は連覇を果たし、本命の国学院は負けたのか…水面下で起きていた大誤算

  3. 3

    フジテレビの内部告発者? Xに突如現れ姿を消した「バットマンビギンズ」の生々しい投稿の中身

  4. 4

    フジテレビで常態化していた女子アナ“上納”接待…プロデューサーによるホステス扱いは日常茶飯事

  5. 5

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  1. 6

    中居正広「女性トラブル」フジは編成幹部の“上納”即否定の初動ミス…新告発、株主激怒の絶体絶命

  2. 7

    佐々木朗希にメジャーを確約しない最終候補3球団の「魂胆」…フルに起用する必要はどこにもない

  3. 8

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 9

    フジテレビ「社内特別調査チーム」設置を緊急会見で説明か…“座長”は港社長という衝撃情報も

  5. 10

    中居正広「女性トラブル」に爆笑問題・太田光が“火に油”…フジは幹部のアテンド否定も被害女性は怒り心頭