治療で大事なのは薬選びより早期発見 「緑内障」の正しい知識

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 緑内障の治療法は、まず薬物療法。レーザー治療、手術療法もあるが、たいていは薬物療法で済む。今回の新薬「ROCK阻害剤」は、従来の薬とは異なった房水の排出経路に作用するため、従来の薬で効果が不十分な場合の新たな選択肢になると期待されている。

■信号無視の原因にも

 しかし、緑内障治療で最重要なのは、どの薬を使うかより、「早期発見」だ。

「適切な時期に治療を開始しなくてはならない。前述した“変形した視神経が元に戻らない”ということは、“緑内障による視野欠損や視力低下は治療で元に戻らない”ということです」

 上方の視野欠損からたいてい始まるが、半分以上欠けていても気づかず、ある時ふと視線を上にやった時にようやく気付く人もいる。信号に気づかず、車で横断歩道を突っ走っていた人が、実は緑内障で上方の視野が欠けていたということも。

 また、片方の目の視野欠損を正常な方の目で補っていたため、発見が遅れることもある。

「緑内障と診断されているのに、数カ月で治療に来なくなる人も少なくない。数年後に“見えなくなった”といらっしゃるのですが……」

 片目ずつチェックして、上下左右すべてがきちんと見えていますか?

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