尿酸値1上昇で高血圧リスク2割増…押さえたい「痛風知識」

公開日: 更新日:

 2011年には、40年ぶりに国内発の新薬が登場した。前者の尿酸生成抑制剤タイプだ。

「従来薬は代謝産物が体内に残って副作用を生じる可能性があり、腎機能が低下した患者さんには薬の減量が必要で、尿酸値が十分に下がらないこともありました。しかし、新薬は代謝産物が糞中にも排泄され、体内にほとんど残りません。腎機能が低下していても比較的安全に使えます。1回の服用で長時間効果が続き、尿酸値の変動が起こりにくく、痛風発作予防の面でも使いやすい」

 100万人近いといわれる痛風患者に対し、認定痛風医は約50人。患者のすべてがベストの治療を受けられているわけではない。自ら学び、動くことも必要かもしれない。

■痛風と高尿酸血症

 血液の尿酸値が7(mg/dl)を超えると、尿酸が血液の中で溶けきれずに、結晶になりやすくなる。関節などにたまった尿酸結晶がはがれ落ちると、激烈な痛みを伴う痛風発作を起こしてしまう。痛風発作がなくても、尿酸値7を超える状態を「高尿酸血症」という。高尿酸血症の段階から対策を講じれば、痛風の予防も可能となる。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  2. 2

    インドの高校生3人組が電気不要の冷蔵庫を発明! 世界的な環境賞受賞の快挙

  3. 3

    中森明菜が16年ぶりライブ復活! “昭和最高の歌姫”がSNSに飛び交う「別人説」を一蹴する日

  4. 4

    永野芽郁「二股不倫」報道で…《江頭で泣いてたとか怖すぎ》の声噴出 以前紹介された趣味はハーレーなどワイルド系

  5. 5

    永野芽郁“二股不倫”疑惑「母親」を理由に苦しい釈明…田中圭とベッタリ写真で清純派路線に限界

  1. 6

    田中圭“まさかの二股"永野芽郁の裏切りにショック?…「第2の東出昌大」で払う不倫のツケ

  2. 7

    永野芽郁“二股肉食不倫”の代償は20億円…田中圭を転がすオヤジキラーぶりにスポンサーの反応は?

  3. 8

    雑念だらけだった初の甲子園 星稜・松井秀喜の弾丸ライナー弾にPLナインは絶句した

  4. 9

    「キリンビール晴れ風」1ケースを10人にプレゼント

  5. 10

    オリックス 勝てば勝つほど中嶋聡前監督の株上昇…主力が次々離脱しても首位独走