尿酸値1上昇で高血圧リスク2割増…押さえたい「痛風知識」

公開日: 更新日:

「高尿酸血症を合併する高血圧患者さんには、尿酸値に悪影響を与えない薬で高血圧の治療を行います。生活習慣の改善を併用しても尿酸値が下がらなければ、高尿酸血症の段階から薬物治療を始めた方がいいと思います」

 ガイドラインでは、尿酸値8以上で高血圧患者の薬物治療を勧めているが、これは主に痛風予防の観点からの提言だ。

「高血圧に合併する高尿酸血症は、脳心血管疾患のリスクとなることが明らか。痛風発作がなくても、尿酸値が7を超えたら薬物治療を考えた方がいいと思います」

 薬物治療では、尿酸値6㎎/dl以下が目標。

「6㎎/dl以下なら1年以内の痛風発作の再発率は15%。7㎎/dl以下では30%、5㎎/dl以下では10%未満です。無治療の人の再発率は1年で62%。2年で78%、10年では90%を超えます」

■40年ぶりに国内新薬が登場

 尿酸値を下げる薬には、酵素の働きを阻害して尿酸が作られるのを抑制する尿酸生成抑制剤と、尿酸の尿中への排泄を促進する尿酸排泄促進剤の2つのタイプがある。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高嶋ちさ子「暗号資産広告塔」報道ではがれ始めた”セレブ2世タレント”のメッキ

  2. 2

    フジテレビ「第三者委員会報告」に中居正広氏は戦々恐々か…相手女性との“同意の有無”は?

  3. 3

    大阪万博開幕まで2週間、パビリオン未完成で“見切り発車”へ…現場作業員が「絶対間に合わない」と断言

  4. 4

    兵庫県・斎藤元彦知事を追い詰めるTBS「報道特集」本気ジャーナリズムの真骨頂

  5. 5

    歌手・中孝介が銭湯で「やった」こと…不同意性行容疑で現行犯逮捕

  1. 6

    大友康平「HOUND DOG」45周年ライブで観客からヤジ! 同い年の仲良しサザン桑田佳祐と比較されがちなワケ

  2. 7

    冬ドラマを彩った女優たち…広瀬すず「別格の美しさ」、吉岡里帆「ほほ笑みの女優」、小芝風花「ジャポニズム女優」

  3. 8

    佐々木朗希の足を引っ張りかねない捕手問題…正妻スミスにはメジャー「ワーストクラス」の数字ずらり

  4. 9

    やなせたかし氏が「アンパンマン」で残した“遺産400億円”の行方

  5. 10

    別居から4年…宮沢りえが離婚発表「新たな気持ちで前進」