風邪のとき、お風呂に入っていいのか
もちろんダメでしょ、と思った方が多いのではないでしょうか? しかし、そうではないようです。
「問題ありません。というより、お風呂に入れる元気があれば入ったほうがいいのです」(池袋大谷クリニックの大谷義夫院長)
かつて「お風呂に入っちゃダメ」と言われたのは、「家にお風呂がなかったからでは」とは大谷院長の弁。確かに銭湯に通っていた時代は、帰りに湯冷めして風邪が悪化することが多かったはず。
しかし現代は各家庭に浴室があり、家も気密性が高く暖かいので、その心配はありません。脱衣所を暖かくし、入浴後に髪をよく乾かすのがポイント。そこに気をつければ、むしろ入浴したほうがいいのだとか。
「風邪のときは、髪の毛や体の表面にもウイルスが付着しています。それが口や鼻から体内に侵入しないように洗い流したほうがいい。また、汗を流してリフレッシュすれば、快眠を得られます」(大谷院長)
回復のためには、十分な睡眠も欠かせません。
とはいえ、高熱で起き上がるのもつらいときなどは、当然ながら入浴を避けるべき。入浴は意外と体力を使うものなので、ある程度元気のあるときがいいそうです。