大谷昭宏さん 病気で「死」に対する心持ちが変わった
副作用は、めまい、ふらつき、目の充血、倦怠感などですが、まぁそれは二日酔いで慣れているので大したことはなかったです(笑い)。ただ、鼻血は二日酔いにはない症状でした。
■3カ月に1回の検診と年2回の人間ドッグは欠かさない
お酒は今も飲んでいますが、休肝日を週1日設けています。少量なら毎日飲んでもいいと考えるのは素人で、大事なのは週に1~2日は肝臓にアルコール処理をさせないことだそうです。
やはり、この病気で一番怖いのは再発・転移です。今、3カ月に1回血管造影剤を入れて行う検診と、年に2回の人間ドックを欠かしていません。これだけ用心しているので、たとえ何かあっても早期に見つけられることは確実。おびえる必要はないと思っています。見落とされることがなければ、の話ですけどね。それはもう運命でしょう。
新聞記者時代からずっと人の死と関わってきました。今日もどこかで事故にしろ、事件にしろ、亡くなる人がいて、ニュースで「死」を扱うことも多いです。誰でもいつか死ぬことは知っていますし、若い頃より死が近くなっているのは確かでしたが、病気をしてからは一層身近になりました。ちょうど抗がん剤治療の最中に東日本大震災の取材をしまして、それまでとは「死」に対する心持ちが変わったことも自覚しました。