食事、呼吸、排泄が「老衰死」前の3つの特徴

公開日: 更新日:

「自然死」(病気や事故以外の老衰死)は、どのようなプロセスをたどるのか。

 医学がこれほど発達している中で、実は「自然の摂理」である「老衰死」に関する医療データがほとんどない。死にいたるプロセスは、確かな医師に聞く以外にない。

「『平穏死』という生きかた」(幻冬舎)など死に関する多くの著書を持つ石飛幸三医師は現在、特別養護老人ホーム「芦花ホーム」(東京・世田谷区)の常勤医師。就任して今年で12年目を迎え、多くの自然死を見てきた。

 慶応大学医学部を卒業後、血管外科医としてドイツの病院、また「東京都済生会中央病院」では副院長も務めるなど、長いこと医療現場に携わり、治すことに専念してきた。しかし老衰を治そうとしても、治せないことが多くなってきた。

 老衰に対する医療の意味を考えてきて、高齢者の終の住処、特別養護老人ホーム芦花ホームの常勤医に転身し、300人に近い入所者の死をみとってきたという。

 石飛医師の死生観は、「死は自然の摂理で、親から命を受け継ぎ、その命を子どもに継がせるという繰り返し。本人の最期は、子どもがそれを学ぶ場面だ」と言う。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…