カラダを動かしボケ予防 「コグニサイズ」の取り入れ方

公開日: 更新日:

「ただ、すでに認知機能の衰えを自覚する方々に特化して調べると、運動だけでは限界がありそうだとも分かってきました。それで脳に直接刺激を与えるため、運動しながらアタマを使って脳を賦活させるような課題を組み合わせていく方が、より予防の効果が期待できるのではないかと考えたのです。それがコグニサイズになります」

 コグニサイズは、コグニション(認知)とエクササイズ(運動)を組み合わせた造語である。

 例えば、3の倍数で手をたたく課題と、足をステップする運動を組み合わせたコグニサイズはこうだ。まずは両足を揃え気をつけの姿勢で立ち、①右足を右横に踏み出し足を開いた姿勢で立つ②右足を元に戻す③左足を左横に踏み出しながら足を開いて立ち、同時に手をたたく④左足を元に戻す――これをワンセットとして何回か繰り返すのだ。

「アタマだけなら簡単にできる課題でも、運動と同時にやると急に難易度が上がります。最初は、ほかにもいろんな組み合わせを紹介していましたが、自分で考えるプロセスも大事かなと。できれば何人かでワイワイ楽しみながらパターンを考え、ゲームのように取り組んでほしいですね。古今東西を組み合わせるとか、100から数字をひとつずつ引いていって、3の倍数のときに手を上げる動きをプラスするとか、なんでもいいんです。間違っても構わないですし、実は、ちょっと間違えるぐらいの方が最も脳に負荷がかかって活性が高い状態になるのです」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動