<7>歌うことは「のみ込む筋肉」を鍛えることにつながる

公開日: 更新日:

「声帯は声を出す以外に気管のふたの役割も果たしています。加齢で声帯がやせるということは、本来は食道を通るべき食べ物が誤って気管に侵入し、誤嚥する可能性が高まるということです」

 では、声帯をやせさせないためにはどうすればいいのか? 

 一番いいのは歌を歌うことだという。本来、声を出すために使う筋肉と、食べ物をのみ込む筋肉は同じものが多い。大声で歌うことは、知らず知らずのうちに食べ物をのみ込む力を鍛えることにつながるのだという。

「特に上手に歌おうとして自然と前かがみの姿勢に陥る人が多い。むしろ、かかとに体重を乗せて背筋を伸ばすだけで、肺活量や姿勢を維持するためのお腹回りの筋力が向上する。後者の姿勢で歌うと横隔膜をよく動かすことになり、胃腸を刺激してお腹がグーグー音を出して動きだすことがあります。胃腸にもいいようです」

 歌うことは若い人、子供にとっても大事なことだと萩野院長は言う。

「今の子供は学校健診でも口を大きく開けられず、大きな声も出せない。あごが小さいこともあるが、喉の筋肉が子供のころから弱っているのは、将来の誤嚥につながるのではないか、と心配です」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動