重病説まで流れて…たかまつななさんが語る虫垂炎性腹膜炎
以前は体調が悪いから締め切りを遅らせるとか、会議のスケジュールを変更するとか、「何でだよ!?」と思ってましたからね。
退院後は、仕事は緩やかにスタートさせました。私が働かなければ事務所の収入はゼロですから、すぐにでも貪欲に仕事をしたいところでしたが、仕事と命を天秤にかけたら、やっぱり命。生きていればこの先で取り戻せるんだと割り切れました。
病気をして学んだのは、今働けていること、その環境を当たり前に思わないほうがいいということです。病気になったら仕事はおろか、歩くことや食べることもできないですからね。自分の足で歩けることの喜びや、好きな時に好きなものが食べられるってこんなに幸せなんだという感覚は、今後も持ち続けていかなきゃと思います。
特に私は会社の取締役として仕事をスタッフに振る立場なので、「体を壊してまでする仕事はないんだ」とわかっていないと、無理をしたり無理をさせたりしてしまう。事実、「もう少し頑張ればもっといい教材(出張授業のための)になる」と思うとつい頑張ってしまったし、人にもそれを求めていました。でも、今は人を増やすことに力を入れています。お金はないんですけど、スタッフが無理をしているなら、アシスタントを1人雇えばいいと思うようになったんです。