長芋はほっくり食感を楽しむなら加熱、消化作用を期待するなら生で

公開日: 更新日:

 長芋といえば、必ず思い出すことがある。

 小学生の頃、母親が新作料理として、長芋をすりおろし、海苔で巻いて揚げたものを食卓に出してきた。今となっては居酒屋などでお馴染みのメニューなのだが、当時は揚げた長芋を食べたことがなく、「こんなん、嫌や!(←大阪出身のため関西弁です)」と激しく拒否。

 すると母親は、「新聞の料理欄で紹介してたやつやで」。「えっ、そうなん?」と記者は揚げた長芋にかぶりつき、「めっちゃ、おいしい!」。自分の分ばかりか、母親の分まで食べてしまった。最後に母親は、「新聞いうんは、嘘やで。お母ちゃんの創作料理や」。

「新聞」の一言で態度を変えるなんて、母親に申し訳なかった。好き嫌いの多かった記者になんでも食べさせようと、いろいろ工夫してくれていたのに。

 さて、その長芋だが、現在凝っているのは、加熱して食べること。皮ごと分厚く輪切りにし、白い面がきつね色になるまでこんがり焼いて塩を振って食べる。長芋を大きめに乱切りし、スープに入れるのもいい。この場合も、味付けは塩だけ。長芋がほっくりした食感になって、たまらん味わいだ。

 ただし、疲れている時や胃腸が弱っている時などは「生」で食べる方がいいらしい。長芋には、でんぷんを分解するアミラーゼなどの消化酵素が豊富に含まれているため、消化作用が期待できるのだが、肝心の消化酵素は熱に弱いとのこと。(和)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…