認知症の家族の「特養」への入居待ち期間はどう過ごせばいい?

公開日: 更新日:

 自宅介護ができなくなった認知症の家族の入居先として最も人気なのが、「特別養護老人ホーム」(特養)です。国や自治体の補助金によって設立されていることから、入居一時金や初期費用がかからないなど比較的安価で利用できるためです。特養の場合、入居の基準は要介護3以上の身体介護や日常的な生活支援を必要とする患者さんが優先で、緊急度や経済状況によって異なります。しかし同じ条件なら、基本的には、ほかの医療機関に長期入院することによる退去か、終身利用のため、入居者が亡くなって空きがでないと待機者が入ることはできません。そのため申し込みをしても、半年から数年以上順番待ちをするケースは珍しくありません。

 それでは自宅介護できる状況ではないが、特養の入居待ちの認知症患者さんの家族はどうすれば良いのでしょうか。

 ひとつはショートステイの活用です。特養をはじめ、病気やケガなどでリハビリが必要な高齢者が利用する「介護老人保健施設」(老健)では自宅介護の方が利用できるショートステイのサービスを行っています。受け入れてくれる施設は多く、一般的に1日から1カ月程度の滞在が可能です。1カ月利用してから、数週間ほど自宅で介護し、またショートステイを利用する方もいます。65歳以上で要介護または要支援の認定なら利用できます。要介護3で介護負担1割の方の場合、特養で1日700~800円台、老健で1日800~900円台(いずれも食費・居住費除く)が目安です。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    相撲協会の逆鱗に触れた白鵬のメディア工作…イジメ黙認と隠蔽、変わらぬ傲慢ぶりの波紋と今後

  2. 2

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  3. 3

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 4

    《2025年に日本を出ます》…團十郎&占い師「突然ですが占ってもいいですか?」で"意味深トーク"の後味の悪さ

  5. 5

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  1. 6

    中居正広の女性トラブルで元女優・若林志穂さん怒り再燃!大物ミュージシャン「N」に向けられる《私は一歩も引きません》宣言

  2. 7

    結局《何をやってもキムタク》が功を奏した? 中居正広の騒動で最後に笑いそうな木村拓哉と工藤静香

  3. 8

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 9

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  5. 10

    高校サッカーV前橋育英からJ入りゼロのなぜ? 英プレミアの三笘薫が優良モデルケース