イルカ大量座礁に「大地震の前兆」説 専門家に因果関係聞いた
茨城県鉾田市や鹿嶋市の海岸で10日、156頭のイルカが打ち上げられたことで、チョッとした騒ぎになっている。
4年前の3月4日。今回と同じように鹿嶋市の海岸で52頭のイルカが座礁。その1週間後に東日本大震災が起きたためで、ネット上では早くも、今回の座礁が「地震の前兆か」などと臆測が飛び交っている。
そういえば、震災前と今年はイルカ座礁以外にも「類似点」がある。
2月、アルゼンチン北部でM6.7の地震が発生し、オーストラリアに大型台風「マーシャ」が上陸した。震災前もアルゼンチンでM7.0の地震が起き、やはりオーストラリアには大型台風「ヤシ」が上陸している。偶然と言ってしまえばそれまでだが、やはり「何か起きるのではないか」と不安になってしまう。地震とイルカの座礁は何か関係があるのか。
「100頭以上のイルカが打ち上げられたのは見たことありませんが、イルカの座礁は珍しい話ではない。実は一年中起きています。今回、座礁した一帯はエサが豊富で、イルカが集まりやすい。地震との因果関係はないと思います」(茨城県の水族館「アクアワールド」の高石慎也海獣展示課主任)