熊本地震で刑務所が避難所に 全国初ケースの生活ぶりは?

公開日: 更新日:

 熊本の震災から間もなく1カ月。多くの被災者が避難生活を余儀なくされているが、熊本刑務所も施設の一部を避難所として開放している。それでは震災があったとき、刑務所や囚人たちはどうしていたのか。元広島拘置所総務部長で、関東大震災で被災した受刑者たちの知られざる逸話を描いた「典獄と934人のメロス」の著者、坂本敏夫氏に話を聞いた。

 熊本刑務所があるのは、熊本市中央区。400人を収容し、その約半数が無期懲役で仮釈放の望みはほとんどナシという、重警備刑務所だ。

 23日に現地入りし、熊本刑務所を取材した坂本氏は言う。

「囚人たちにとって地震ほど怖いものはありません。施錠されていて逃げ場がないからです。熊本地震があった当日、囚人たちは収容棟の雑居房などそれぞれの部屋にいました。本震、度重なる激しい揺れに悲鳴を上げる者もいたようですが、大きな混乱はなかったそうです」

 今回、幸いにも熊本刑務所の建物には大きな被害はなく、受刑者たちは行刑区域内で通常通りの生活に戻っている。自発的に義援金も寄せられ始めているという。

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「ダウンタウンDX」終了で消えゆく松本軍団…FUJIWARA藤本敏史は炎上中で"ガヤ芸人"の今後は

  2. 2

    大阪万博「遠足」堺市の小・中学校8割が辞退の衝撃…無料招待でも安全への懸念広がる

  3. 3

    のんが“改名騒動”以来11年ぶり民放ドラマ出演の背景…因縁の前事務所俳優とは共演NG懸念も

  4. 4

    フジ経営陣から脱落か…“日枝体制の残滓”と名指しされた金光修氏と清水賢治氏に出回る「怪文書」

  5. 5

    【萩原健一】ショーケンが見つめたライバル=沢田研二の「すごみ」

  1. 6

    中居正広氏の「性暴力」背景に旧ジャニーズとフジのズブズブ関係…“中絶スキャンダル封殺”で生まれた大いなる傲慢心

  2. 7

    木村拓哉の"身長サバ読み疑惑"が今春再燃した背景 すべての発端は故・メリー喜多川副社長の思いつき

  3. 8

    大物の“後ろ盾”を失った指原莉乃がYouTubeで語った「芸能界辞めたい」「サシハラ後悔」の波紋

  4. 9

    【独自】「もし断っていなければ献上されていた」発言で注目のアイドリング!!!元メンバーが語る 被害後すぐ警察に行ける人は少数である理由

  5. 10

    上沼恵美子&和田アキ子ら「芸能界のご意見番」不要論…フジテレビ問題で“昭和の悪しき伝統”一掃ムード