まるで小説「白鯨」 米国男性のヨットが南太平洋でクジラと衝突、沈没10時間後に救助される
南太平洋でヨットがクジラと衝突して沈没! 救命いかだで漂流していた乗組員4人全員が救助された。まるでメルビルの小説「白鯨」のようだ、と話題になっている。
クジラに破壊されたヨットは、米国人男性のリック・ロドリゲスさん(31)が所有する全長13.4メートルの「レインダンサー」号で、友人3人と一緒にガラパゴス諸島からフランス領ポリネシアに向けて航海をしていた。
3月13日午後1時半ごろ、航海中の船内でピザを食べている時に強い衝撃が! ヨットの後部が持ち上げられ、船体に穴が開いて浸水し始めた。海面には出血するクジラの姿が見えたという。
ヨットは約15分後に沈没。4人は救命いかだに乗って漂流し始めた。リックさんは米マイアミにいる兄弟や友人に連絡を取り、漂流している位置などを伝え、救助の手筈を取るように頼んだ。そして10時間ほど漂流した後、近くを航行していた米国人男性のジェフ・ストーンさん(42)が船長を務めるヨット「ローリング・ストーンズ」号に救出された。
リックさんは自身のインスタグラムでジェフさんらに感謝の言葉をつづった上で、本人いわく「世界を探検するためのチケット」だったレインダンサー号が失われたことを悼んだ。