究極の資産運用方法? 脳や人体を冷凍保存すれば、1万円の預金が1000年後には7京円!
「蛍光灯がチカチカしているから取り外して!」
鬼より怖いカミさんから命令が下った。もちろん逆らえるわけもなく、老体にムチを打って、不安定な椅子の上に登ってみる。
「こりゃ、コケたら死ぬな」
そう、言い聞かせながら、慎重にモノを外す。
「あ~良かった、取れた」
これで任務完了! とりあえず今日も生き延びた。
そんな死にかけた蛍光灯に、自分の姿を重ねながら、日々の生活を送っている。今年ももう終わり。あと何年生きられるのだろうか──。
シニアにとって年越しは、命のカウントダウン。紅白歌合戦が終われば、また1枚、めくられていくカレンダー。果たして永遠に生きる方法はないのだろうか。
あった、あった。脳や人体を冷凍保存する会社だ。ロシアやアメリカにあるという。将来、医学が進歩したときに再生できるかも、といっている。お値段はちょっと高め。イチかバチかやってみるか。