「もんじゃ焼き」ブームの3大要因…主要駅に出店、Z世代とSNSの発信力、ダラダラ食べの魅力
キャベツを使わないものも
なぜもんじゃ焼きなのか?小山さんは主に3つの理由を挙げる。
「もんじゃ焼きの専門店は東京の東側、浅草や月島といった下町に集中しています。他の地域には専門店がほぼなく、本格的なもんじゃ焼きを食べたいと思ったら、浅草や月島へ足を運ばなければならなかった。そんな状況の中、加納コーポレーションはアクセスが便利な渋谷や東京駅に出店。チェーン店だから入りやすくて、おしゃれ。さらに加納コーポレーションの場合、大本は『明治4年創業の老舗』。暖簾にも書かれていて、インパクト大です。それなら入ってみようかとなり、入って食べてみたら、さすが専門店の味で、『また食べたい』となる」
「Z世代にとって、もんじゃ焼きはあまり食べたことがなく、目新しい料理のジャンル。スイーツやフルーツサンドなどの『映え』系はみんながSNSにアップしているけど、もんじゃ焼きはまだまだ。アップすると確実に目を引く。そして、SNSを見た別のZ世代が『えっ、なにこれ?』『行きたい!』となる。彼らの発信力、伝播力は半端ないです」
お好み焼きは、各人の分を皿に取ったらそこで完結。一方、もんじゃ焼きは鉄板にのったまま。小さなヘラでつっつきながら食べられる。
「若い女性からよく聞く話なんですが、もんじゃ焼きならダラダラおしゃべりしながら食べられる、と。お腹にもたまりませんし、ヘルシーな印象も高ポイントのようです」