鶯谷「歌謡曲カフェ Lover's」一度行けば病みつき アラフィフがミニスカで通う魅力とは
「死ぬまで現役。色気を持ってカッコよく」
引き締まった体、ミラーボールの下が似合う服装、華麗なステップがひときわ目立っていたマシャさんは、田原俊彦より3歳年上、郷ひろみより3歳年下の65歳。2016年夏、何げに「Lover's」に入ったら、純喫茶のようなレトロさにしびれた。何より存分に歌って踊れるのがいい。週1~2回、毎週通っている。
「六本木や銀座などあちこちの店に行ったけど、『Lover's』のように敷居が低く、気楽に踊れるところってない。昭和のにおいがするというのかな。ラーメン屋とかで、きれいじゃないけど、味にコクがあって、しょっちゅう行っちゃう店あるでしょ。そういう感じ。いまや、ほかの店だと不完全燃焼。一番のお気に入りだね」(マシャさん)
平日はスナックカラオケで、ディスコは土曜午後6時~と日曜午後2~7時。スナックカラオケの日もDJがいて、客の様子次第では「踊れる曲」をかけてくれる。ちなみに、冒頭の「ダンシング・クイーン」は平日だった。
ラグジュアリーできらびやかな場所なら「何を着ていけばいいのか」「オシャレ人種ばかりでは」と戸惑いや不安が先に立つかもしれない。しかし下町風情が漂う鴬谷という場所柄もあって、気負いなく扉を開けられるのが「Lover's」だ。「死ぬまで現役。色気を持ってカッコよく、古いものを大事にして、たんたんと遊んでいきましょう」とはオーナーの北島さん。
DJ☆Sさんによれば、「よくかかる曲は70年代から80年代が中心。だけどファンクもソウルもロックもユーロもニューウエーブも、さらには昭和歌謡もフォークダンスもオールジャンル」。音楽好きが「おっ!」と思うものもあれば、ABBA、アース・ウィンド・アンド・ファイアー、シック、クール&ザ・ギャング、KC&ザ・サンシャイン・バンドらの大ヒット曲もかかる。
「曲によってはみんなでステップを踏むものもありますが、並んで動いていれば覚えられます! 好きに踊っていいんです。リズムに乗ればOK」(DJ☆Sさん)
ディスコは男性3500円、女性2500円で2ドリンク付き。日本酒に力を入れているところも、酒好きには高ポイント。昭和レトロな内装も見逃せない。
イベントなどの情報は、DJ☆SさんのX(旧ツイッター)や、「Lover's」のブログやインスタグラムでチェックできる。
〈歌謡曲カフェLover's〉
(住)東京都台東区根岸1-1-16
(℡)03.5808.4343