ストレスと疲労にされされた高級ブティックから大型飲食店に…時間があっという間に経つ
警備員編
地獄から天国──。そんな気分だった。
高級ブティックのドアマン警備員から、商業施設にある大型飲食店(午後1~9時勤務)に配置換えになった。
高級ブティックの警備では、ストレスと疲労にさらされた。若い女性販売員から嫌われた可能性もあり、そのため配置転換となったのかも知れない。そこはブティックとは正反対の世界だった。
飲食店ではあるが、正面のドアは商業施設への通路も兼ねているため、人の出入りが激しい。日本人だけでなく円安で押しかけた外国人客もひっきりなしに通る。そのたびに「いらっしゃいませ」と言ってドアを開け閉めする。1分間に10回以上。休む暇もない。昨日までは、じっと立っているだけの拷問じみた仕事だったが、職場が違えば、ひたすら体を使うことになる。こちらのほうがずっとラクだ。重いドアを動かすたびに腕が疲れ腰も痛いがそれはそれで体が“うれしい悲鳴”を上げているということだ。
ドアの開閉のほかに、レジを待っているお客に整列するよう呼びかけるのも仕事だ。