40分立哨して20分休憩? 同じ警備員でも他社の労働条件が好待遇なのにびっくり

公開日: 更新日:

警備員編

 高級ブティックの警備から、大型飲食店の警備にコンバートされた。

 警備員の仕事で意外に面倒くさいのが報告書づくりだ。何時何分に現場に入り、何時に店内の見回りをし、何時に食事休憩を取ったかなど細かく書かなければならない。

 細かな報告書づくりが必要なのは、私の所属先が大手警備会社から受注した業務だからだ。いまは大手でも人が集まらない。だから小規模の警備会社に孫請けの形で発注している。孫請け会社は「当社の警備員はこれだけ真面目に働いていますよ」とアピールするために小さなことでも報告させる。私たち警備員に無線機を持たせて定時報告させるシステムには「昔の戦争ドラマ『コンバット!』かいな」と失笑してしまった。

 あるとき、警備している大型飲食店の女性スタッフから「注文もせず客席で熟睡している人がいる」との通報を受けた。行ってみると身なりの不潔な男がソファ席にごろり。「起きてください」と呼びかけても「うるせえ」と答えるだけで動こうとしない。10分以上声をかけるとやっと目を開いた。店の出口まで同行した私に「ついて来るな」と怒鳴り、ツバを吐きかけて立ち去った。

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…