40分立哨して20分休憩? 同じ警備員でも他社の労働条件が好待遇なのにびっくり
警備員編
高級ブティックの警備から、大型飲食店の警備にコンバートされた。
警備員の仕事で意外に面倒くさいのが報告書づくりだ。何時何分に現場に入り、何時に店内の見回りをし、何時に食事休憩を取ったかなど細かく書かなければならない。
細かな報告書づくりが必要なのは、私の所属先が大手警備会社から受注した業務だからだ。いまは大手でも人が集まらない。だから小規模の警備会社に孫請けの形で発注している。孫請け会社は「当社の警備員はこれだけ真面目に働いていますよ」とアピールするために小さなことでも報告させる。私たち警備員に無線機を持たせて定時報告させるシステムには「昔の戦争ドラマ『コンバット!』かいな」と失笑してしまった。
あるとき、警備している大型飲食店の女性スタッフから「注文もせず客席で熟睡している人がいる」との通報を受けた。行ってみると身なりの不潔な男がソファ席にごろり。「起きてください」と呼びかけても「うるせえ」と答えるだけで動こうとしない。10分以上声をかけるとやっと目を開いた。店の出口まで同行した私に「ついて来るな」と怒鳴り、ツバを吐きかけて立ち去った。