40分立哨して20分休憩? 同じ警備員でも他社の労働条件が好待遇なのにびっくり
警備の仕事をしていると「都会は孤独だなぁ」と痛感することが多い。
不愉快な思いも味わう。閉店時間が近づくと、お客の一人一人に「お帰りの準備をお願いします」と声をかけるのだが、たまに見かける70代の女性は「聞こえてるよ。あんた、いちいちうるさいんだよ」と私に毒づく。横に座った夫らしき男性はオロオロし、私にすまなそうな顔を向ける。いろんな人がいるものだ。
この店に移って他社の待遇の良さを知った。商業施設で働いたことのある警備員仲間に聞いたら、彼らは1時間に1回、20分の休憩が取れるという。
「60分立哨して20分休むんですか?」
「違う違う。40分立って、20分休憩するんだよ」
なんと、40分ごとに休めるとは……。
彼は大手電鉄系の警備会社に所属。会社によって労働条件が違うことにビックリだ。60代になるとあまり無理をしたくない。バイト探しは複数の会社を見学したほうがいいと、私は肝に銘じたのだった。 =つづく
(林山翔平)