2024年度入試 パッとしない「日東駒専」の一方で…文系都会派「成成明学国武独」注目の理由
國學院大学は、今や全国の大学駅伝で上位争いの常連で名をはせ、地方の受験生にも知られるようになった。神道文化学部がルーツなのでイメージが古いが、渋谷エリアのシティキャンパスだ。有名作家も輩出している国文(文学部日本文)学部が有名で、中・高の国語科教師も多い。その伝統を踏まえて、初等教育や子ども支援などを学ぶ人間開発学部は、ネーミングが仰々しいが、伝統を踏まえて実績を上げれば面白そうだ。観光まちづくり学部も同様で、卒業生が実績を上げるかどうかがカギとなりそうだ。
武蔵大学は旧制武蔵高校で、伝統校だ。ただ総学生数が5000人未満で、やや地味な印象だ。人文・経済・社会・国際教養(2022年度新設)の4学部で、文系大学のイメージである。昔から「ゼミの武蔵」といわれ、1年次からゼミ必修というその少人数教育には定評がある。キャンパスも東京都区内であるが、練馬区なのでシティキャンパスとはいいがたい。それだけに地道に勉強するにはよい環境ともいえそうだ。
(木村誠/大学教育ジャーナリスト)