中国系米国人の一家が黒人コミュニティーに7.4億円寄付! 理由は両親が受けた恩返し
中国系米国人の一家が、黒人コミュニティーに500万ドル(約7億3700万円)を寄付すると発表して話題になっている。85年前に両親が受けた恩を返すためだという。
中国から米国に移民してきたロイド・ドンさんは1939年、庭師になるため、妻とともにカリフォルニア州コロナドにやってきた。しかし当時の人種隔離的な住宅法のために、誰からも家を借りることができなかったという。
そんなロイドさんに手を差し伸べたのが、黒人で起業家だったガス・トンプソンさんと妻のエマさん夫婦だった。夫妻は所有していた住宅の一部屋をロイドさんに貸した。
ロイドさんはその後、ビジネスで成功。55年にエマさんからその住宅と納屋を買い取り、さらに納屋を集合住宅に改装するなどした。ロイドさんの子孫はコロナドから離れたが、最初の不動産を管理していた。そして今年になって売却した結果、500万ドル以上の売却益が出たのだ。
ロイドさんの2人の息子、ロンさん(86=写真右)と、ロイド・ジュニアさん(82=同左)は、相談の上、両親が受けた恩を返すために、サンディエゴ州立大学の黒人学生支援団体BRCに500万ドルを寄付。最終的に全米の黒人学生の支援に使われるという。