ベートーベンはDNA的には音楽の才能に恵まれていなかった!? 独研究チームが論文で指摘

公開日: 更新日:

 日本では「楽聖」とも称されるドイツの大作曲家ベートーベン。驚いたことに遺伝子的には音楽の才能にはあまり恵まれてなかったという。

 独バンダービルト大学医療センター(VUMC)などの共同研究チームが科学誌「カレント・バイオロジー」に発表した論文での指摘だ。

 ベートーベンのDNA情報は2023年、髪の毛から抽出したサンプルによって判明。研究チームは、それを分析し、ビート同期能力(音楽のリズムやビートに合わせて身体の動かす能力)に関する「多遺伝子スコア」と呼ばれる指標を計算したところ、数値があまり高くなかった――つまり遺伝子的にリズムに関する能力が低かったというのだ。

 研究チームのタラ・ヘネホビッツ氏はこの驚くべき発見についてこう語った。

「DNAに基づく予測とベートーベンの音楽的天才性の不一致は、私たちに貴重な教訓を与えてくれます。なぜなら、DNA検査では、その子供が最終的に音楽の才能に恵まれるかどうかについて決定的な答えが得られないことが証明されたからです」

 ベートーベンは「努力の天才」と呼ばれている。この研究結果はそのことも証明しているかもしれない。

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…