血糖値の下げ過ぎは早死にする…高齢者には過度の糖質制限は禁物
厳格な血糖コントロールがよくないことを実証した研究もあります。米国では、厳格な血糖コントロールを行うグループと標準的な血糖コントロールを行うグループに分けて比較する研究がありました。厳格グループは、過去2カ月の平均的な血糖状態を示すHbA1cを6.0%未満、標準グループは同7.0~7.9%を目標としました。
すると、厳格なグループでは、治療の副作用である重度の低血糖の割合が標準グループの3倍。さらに脳卒中や心筋梗塞による死亡率も高く、試験は中止されたのです。過度な血糖コントロールがよくないことが見て取れるでしょう。
この研究は薬とインスリンを使用した臨床試験ですが、糖質制限を続けていると同じように低血糖の副作用が生じます。その症状は、頭がくらくらしたり、めまいで体がふらついたりするほか、体の力が抜けるように感じたり、意識が朦朧として運転に危険が生じることもあります。動悸を訴える方もいます。これらが低血糖の症状で、さらに低血糖が進むと、命を落とすこともありますから、低血糖を軽視するのは禁物です。
怖い低血糖を避けるには、主菜と副菜のほか茶碗1杯分くらいの米はとるべきでしょう。もちろん糖質に偏った食事はよくありませんが、昔ながらのごくごく当たり前の食事が、高齢者の健康には欠かせないのです。
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