【首都直下型地震の危険度】東京でワースト1位「荒川6丁目」はなぜいけないのか?
通行不能の「1.7メートル制限」より狭い道
荒川6丁目はどうなっているのか。ゴールデンウイークを利用して実際に足を運んでみた。
まず、飛び込んできたのが「この先通行不能 四輪車」と書かれた黄色の看板。通行不可ではなく、通行不能だという点に留意したい。実際、5ナンバー車までが通れる「1.7メートル制限」の道すら少なく、これより狭い道がいたるところにあった。道路の端には電柱もあり、これが通行の妨げになっているケースもある。一方、急速な再開発も行われているが、昔ながらの長屋や敷地10~15坪程度の古い狭小住宅も残っていて、荒川区では一部で建物敷地細分化に規制を設けている。
もっとも、最寄り駅は京成本線・地下鉄千代田線が乗り入れる「町屋駅」で、都電荒川線(東京さくらトラム)の「町屋駅前」も使えるアクセスの良さ。さらに犯罪件数(2023年)も23区で2番目に少ない(1位は文京区)。下町の近所付き合いが残っていたり、防犯カメラ設置を増やしたことなどが背景にある。荒川6丁目の「総合危険度」もこの5年でかなり減っており、昔ほど危険ではなくなっている。