1匹の野良犬のおかげでアルコール依存から立ち直り…アイルランド人男性が生涯を捧げる犬の救済活動

公開日: 更新日:

「このままではダメだ」と感じ、何とか生きる希望を模索していたニールさんは、退院後まもなく、路上で1匹の飢えた野良犬に出くわした。犬はニールさんを悲しげな目で見ていたという。

 ニールさんは近くのコンビニに行って食べ物を買い、その犬に与えた。そして翌日も同じ場所に行き、その犬に餌を与えた。

 それが始まりだった。ニールさんは次々と野良犬に餌を与えるようになり、その数は4匹から8匹に、そして20匹に、数十匹にとどんどん増えていき、ついには数百匹に達した。

 ニールさんはその活動をSNSで積極的に発信し、寄付などの支援を仰いだ。その活動に共感、共鳴する人から資金援助や活動支援が相次ぎ、ニールさんは野良犬救済の慈善団体「ハッピー・ドッゴ」を設立した。

 今では餌を与えるだけでなく、さまざまな怪我や病気の治療を行い、不妊手術を施して数を管理し、里親探しを行っている。活動の規模は拡大し、現在では毎月5000件もの不妊手術を行っているという。


 ニールさんによると、世界には5億匹の野良犬がいるそうで、それを半分の2億5000万匹に減らすことが目標だそうだ。

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ソフトバンク 投手陣「夏バテ」でポストシーズンに一抹の不安…元凶はデータ至上主義のフロントか

  2. 2

    「負けた」はずの琴桜が「勝った」ウラ事情…疑惑の軍配が大炎上《翔猿がかわいそう》

  3. 3

    大谷が2026年WBCを辞退する可能性…二刀流継続へ「右肘3度目手術」は絶対避けたい深刻事情

  4. 4

    広島先発投手陣に忍び寄る疲労の影…9月は防御率が大幅悪化

  5. 5

    小泉進次郎氏「死ぬまで働け」戦慄の年金プラン “標準モデル”は萩本欽一…なんでそうなるの?

  1. 6

    W杯8強へ森保J「5人の重要人物」 頭痛の種は主将・遠藤航の後継者…所属先でベンチ外危機

  2. 7

    SMAPファン歓喜!デビュー記念のラジオ番組で思い出す「SMAP×SMAP」“伝説の5人旅”と再結成の実現度

  3. 8

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  4. 9

    貴景勝は大関最短復帰が叶わずこのまま「引退」か…親方就任の準備はとっくに万端

  5. 10

    《柳田悠岐 #2》人並み以上のスピードとパワーを兼ね揃えていたがゆえの落とし穴