「廃棄もったいない」と給食の残りで賄い作る…京都市の女性調理員2人はなぜ減給処分になった?
京都市教育委員会は27日、給食の残り食材で自らのまかないをつくったとして、市立小学校の60代女性と、50代女性の給食調理員を減給(平均賃金の半日分)の懲戒処分にしたと発表した。23年度から昨年4月にかけて調味料など私的な食材を持ち込み、給食で余った食材を使って、から揚げやおにぎりを作っていた。市教委に匿名の通報があり、発覚。まかないは現場の教職員に対しても提供していた。
2人は「食材を廃棄するのはもったいないと思った。遅くまで働いている教職員に何か作ってあげたかった」と話しているという。
市教委によると、処分の理由は「給食で残った食材は適切に管理・廃棄するよう定めている。また、衛生管理上、給食室内に私的な食材を持ち込むことを禁止している」からだという。
食品ロス問題や、学校教員の長時間労働が指摘されるご時世。「何も余った食材でまかないをつくっただけで懲戒処分までしなくても」と、疑問の声も少なくない。
しかし市教委総務課に詳細を聞くと、実態をこう明かした。