悠仁さまも入学の可能性があった“受験界の王者”筑波大付属駒場の「本当の凄さ」とは?
「僕らはついていくのがやっとなのに、筑駒の生徒はまるで勉強している感じがないのにらくらくトップの成績を収めていた」と開成OBは振り返る。中学受験の際は2月1日に開成、3日に筑駒を受けた。半世紀以上も前からこのスケジュールは変わらない。開成には合格し、筑駒は不合格だった。
「鉄緑会で席を並べるようになって、筑駒に受かるのはこういうヤツらなのかと思い知らされた」と話す開成OBも決して成績が悪かったわけではない。現役で理Ⅲに合格。東大1~2年の時は頼まれて鉄緑会の講師も務めた。そこでさらに筑駒の凄さを目の当たりにする。
「授業を聴くだけでスポンジのように吸収していく。自宅でも机に向かう必要がほとんどないと思われた。何より驚かされたのは彼らが大学受験勉強に本腰を入れ始めるのがどこの学校よりも遅いということだった」
筑駒の最大のイベントは10月末から11月初めに行われる文化祭。中心となる高3は「1カ月前から準備にとりかかり、その間は勉強するヒマもない。それでも焦りはなかった」と筑駒OB。文化祭を終えると、東大入試日までの3カ月余りで合格を目指すのが筑駒生の常識となっているのだ。