令和に懸念される「東大生」のブランドイメージ…彼らは尊敬される存在なのか?

公開日: 更新日:

 朝日新聞の「学歴」というテーマの投書欄に、ある女性が《『東大』などと題した高学歴芸能人らが出るクイズ番組をよく見るが、つい前のめりになってみてしまう》という文を寄せていた。

 また沖縄県が実施した「県少年院在院生作文コンテスト」では、少年院のある男性は「もしも東大に行けるなら」と題した作文で入賞した。彼は、《最初から『できない』と決めつけず、視野を広げ可能性を広げていきたい》と抱負を語っていたという。これには確かに「頑張って」という気持ちになる。

 大学進学率が30%程度であった昭和の時代には想像もつかない東大生ブランドの広がりと上昇率である。4年制大学進学率が50%を超え、家族や自分が入試で偏差値による大学選びの当事者となり、合格した大学の偏差値による人間の序列化意識が進み、偏差値トップの東京大学や東大生に対する畏敬の念が強まったのであろう。現在は大学全入時代だからこそ、東大をはじめとする高偏差値校がさらに見直される超学歴社会が到来した。

■東大内部の調査では、学力面以外の学生の質の低さを指摘

■関連キーワード

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    フジテレビ問題「有力な番組出演者」の石橋貴明が実名報道されて「U氏」は伏せたままの不条理

  2. 2

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  3. 3

    芸能界を去った中居正広氏と同じく白髪姿の小沢一敬…女性タレントが明かした近況

  4. 4

    中居正広氏、石橋貴明に続く“セクハラ常習者”は戦々恐々 フジテレビ問題が日本版#MeToo運動へ

  5. 5

    元横綱白鵬「相撲協会退職報道」で露呈したスカスカの人望…現状は《同じ一門からもかばう声なし》

  1. 6

    広末涼子が逮捕以前に映画主演オファーを断っていたワケ

  2. 7

    大阪万博メディアデー参加で分かった…目立つ未完成パビリオン、職人は「えらいこっちゃ」と大慌て

  3. 8

    容姿優先、女子アナ上納、セクハラ蔓延…フジテレビはメディアではなく、まるでキャバクラ状態だった

  4. 9

    「白鵬米」プロデュースめぐる告発文書を入手!暴行に土下座強要、金銭まで要求の一部始終

  5. 10

    エンゼルス菊池雄星を悩ませる「大谷の呪い」…地元も母校も同じで現地ファンの期待のしかかる