暗闇から光を求めて最後の旅? 深海魚チョウチンアンコウの“泣ける動画”が1億回超の大バズり!
大西洋のスペイン領テネリフェ島の沖合で先日、深海魚のチョウチンアンコウが海面近くを泳いでいるのが目撃された。
近くで海洋生物学者らとサメの撮影をしていた海洋写真家ダビッド・ハラ・ボグニャさんが垂直に海面に向かって泳ぐアンコウを海中で撮影。「この魚が海面近くを泳ぐところを撮影されたのは、おそらく史上初」とする動画を2月6日にSNSに投稿したところ、再生回数が1億2000万回を超える大バズリとなった。写真はそのひとコマだ。
「アンコウは光を求めて最後の旅をしたのではないか」などとロマンティックに解釈する人も多く、「言葉にならない……動画を見て泣いてる」「一生を暗闇に生きて、最後の瞬間に光を見つけたなんて詩的すぎる」などというコメントが寄せられている。
その一方で「ピクサー映画じゃないんだから。ただの浮力の問題だろ」など客観的な意見も少なくない。
映像では分かりにくいが、この魚の体長は6センチと極めて小型。ダビッドさんは、海面近くまで浮いてきた理由を「病気か海流の影響か、もしくは捕食者から逃れようとしたか」などと推測している。
残念ながら、このアンコウは撮影後、間もなく死亡。ダビッドさんはその死骸をテネリフェ自然史考古学博物館に寄贈したそうだ。
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