飲み屋の倒産件数がコロナ禍超えで過去最多更新…コスト高と人件費増のWパンチ
外食ジャーナリストの中村芳平氏はこう言う。
「コロナ禍が日本人の習慣を変えてしまった。コロナ禍が終息しても、飲み屋へ客が戻らない。2次会はほぼなくなってしまった。ノンアルコールを飲む人も増えた。そのため、需要と供給のバランスが崩れ、飲み屋の数が多すぎる状態です。大手チェーン居酒屋も生き残りに必死です。次々に買収が行われている。業態転換も進んでいます。自分たちで業態転換できないチェーン居酒屋は、他業態のチェーン店を買収している。どのチェーン店も、居酒屋のままでは、先行きが苦しいと判断しているということです」
■チェーン店もピンチか
個人店に加え、この先、大手チェーンの経営危機も危惧されているという。チェーン居酒屋の経営は、法人需要に支えられているが、トランプ関税によって、日本企業の経営が一気に悪化する恐れが強いためだ。
日本の「飲み屋マーケット」は、大きく変わってしまうかもしれない。