首位Jフロントの百貨店売上は6割 近づく不動産業への転換
この買収は脱百貨店を目指すJフロントに絶好のアイテムを与えることになった。不動産開発に関して、パルコのブランド力とノウハウは大きな武器となったのである。
「昨年、Jフロントの新規事業でもっとも動いたのがパルコだったといっても過言ではない」と中堅社員は話す。
19年度だけで錦糸町パルコ、サンエー浦添西海岸パルコシティ、川崎ゼロゲート、11月には新生・渋谷パルコが開業。Jフロントの不動産事業を牽引している。
こうして従来の事業からどんどん離れていくことが生き残りの道だとしたら、いずれ「百貨店」という言葉は消えゆく運命なのだろう。