著者のコラム一覧
田中幾太郎ジャーナリスト

1958年、東京都生まれ。「週刊現代」記者を経てフリー。医療問題企業経営などにつ いて月刊誌や日刊ゲンダイに執筆。著書に「慶應幼稚舎の秘密」(ベスト新書)、 「慶應三田会の人脈と実力」(宝島新書)「三菱財閥 最強の秘密」(同)など。 日刊ゲンダイDIGITALで連載「名門校のトリビア」を書籍化した「名門校の真実」が好評発売中。

首位Jフロントの百貨店売上は6割 近づく不動産業への転換

公開日: 更新日:

「奥田さんがJフロント社長を務めたのは6年。山本さんはそれを超える7年になり、年齢も69歳になっていた。若返りを図らなければ、この非常時は乗り切れないという判断があったのです。とはいっても、好本さんもすでに63歳と決して若くはないのですが」(前出・中堅社員)

 好本氏は大丸の基幹店の心斎橋店に20年近く勤務。現場を隅から隅まで知り尽くしている人物だけに、脱百貨店とは逆行する起用にも思える。

「企画畑での経験も豊富だし、2013年に事業会社の大丸松坂屋の社長に就いてからは、山本社長の右腕として、店舗の開発や不動産事業を精力的にこなしてきた。ギンザシックスや、昨年秋、86年ぶりに建て替えた心斎橋店本館は好本さんが中心になって手がけたものです」(中堅社員)

 今回の人事で注目されるのは好本氏の社長起用だけではない。Jフロントの執行役常務で経営戦略統括部長などを務めていた澤田太郎氏を取締役執行役専務兼大丸松坂屋社長。取締役兼執行役常務でパルコ社長だった牧山浩三氏を取締役兼執行役専務に昇格させたのだ。なお、牧山氏は引き続きパルコ社長を兼任する。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…