夕月 清水淳子社長(1)東日本大震災で甚大被害を受けた「老舗かまぼこメーカー」復活の軌跡
夕月のモットーは「日本の伝統食かまぼこを通じた美味への探求」。清水さんが社長に就任したのは2019年9月。3年半たった今も「どこよりもおいしいかまぼこを作りたい」という初代の心意気と伝統的な製法を踏まえた新商品の開発に余念がない。
その原点は、父親の2代目・四家栄安氏が母とともに、原料となるすり身の鮮度を保つためにリヤカーに氷を詰めて朝早くから仕事をしていた後ろ姿である。(つづく)
(ジャーナリスト・高鍬真之)