エッフェル姉さん松川るい議員が旗振り役…万博開催危機で自民が建設業者の“奴隷化”に躍起
パビリオン建設を「災害」に位置付ける異常
確かに、会場建設費の膨張で税負担が増え、建設業界を苦しめる大阪万博は、国民にとってある意味「災害」と言えよう。災害を未然に防ぐことも国会議員の務めのはずだ。「非常事態」と言うのであれば、いっそ大阪万博を“白紙撤回”すべきではないか。
「建設業界は人手不足で現場作業員は疲弊しています。大阪万博のために残業を強いることは許されません。それに、大阪万博を『災害』に位置付ける発想は理解不能です。近年の豪雨や台風被害で復旧が進んでいない地域が残されているのに、大阪万博を優先させるのか。議員たちは実態がよく分かっていないのでしょう」(建築エコノミスト・森山高至氏)
くしくも、松川氏の炎上の原因となったエッフェル塔は、1889年のパリ万博開催に合わせて建設された。常時150~300人が現場で作業に携わり、2年強という記録的な早さで完成に至った。まさか、フランス研修の“成果”をいま発揮しているつもりなのか。災害に苦しむ国民の反発は免れない。