自民裏金事件で菅前首相が存在感も…《86億円の官房機密費はどうした?》とSNSは冷ややか

公開日: 更新日:

令和のリクルート事件」とも呼ばれる今回の裏金事件は、派閥の有無が問題となっているのではない。テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」のコメンテーターを務める元テレビ朝日社員の玉川徹氏(60)が「(問題の)本質はそこじゃない」と繰り返している通り、集めた多額のカネを隠し、何に使ったのか全く分からないことが本質。

 一般国民であれば当然、当局から所得税法違反(脱税)の疑いを指摘され、追徴課税や重加算税などを課され、刑事罰の対象となる。政治資金なので課税所得にならないとの指摘もあるが、依然として使途は不明なのだ。つまり、カネの流れを透明化するための法改正などの議論が重要であり、菅前首相が「派閥はなくすべきだ」という主張はそもそもの論点から外れている。

 菅前首相といえば、7年8カ月に及ぶ官房長官時代、領収書不要のカネとして問題が指摘されている「内閣官房報償費」(官房機密費)を総額86億8000万円も支出。実に1日当たり、平均307万円を使い続けていた人物だ。

《何に使ったのか分からないカネを使い続けた菅さんに刷新は無理》

《菅氏が何を言っても、あなたは人のことが言えるほどお金にクリーンですか?と言われるだろう》

《菅さん、あなたは86億円もの官房機密費をどうしたの?》

 SNS上の声の多くが冷ややかなのも当然だ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • トピックスのアクセスランキング

  1. 1

    大阪万博会場の“爆発”リスクはやっぱりヤバい…高濃度メタンガス問題に国や府は安全強調も、識者が疑問符

  2. 2

    大阪万博は開幕直前でも課題山積なのに危機感ゼロ!「赤字は心配ない」豪語に漂う超楽観主義

  3. 3

    「いきなり!ステーキ」倒産危機から一転…黒字転換&株主優待復活でも“不透明感”漂うナゼ

  4. 4

    入場まで2時間待ち!大阪万博テストランを視察した地元市議が惨状訴える…協会はメディア取材認めず

  5. 5

    農相が備蓄米の追加放出表明も「中小の米屋には回って来ない」…廃業ラッシュで地域の安定供給が滞る恐れ

  1. 6

    トランプ関税「交渉役」に大抜擢…石破首相の腹心こと赤沢亮正経済再生相の“ホントの実力”

  2. 7

    トランプ大統領「日本でアメ車が売れない」ボヤきのデジャビュ…非課税障壁でっち上げ“市場開放”要求のお門違い

  3. 8

    「へグセス疑惑」再燃…「有事では日本が前線に」発言の国防長官が危険視される理由

  4. 9

    大阪万博を追いかけるジャーナリストが一刀両断「アホな連中が仕切るからおかしなことになっている」

  5. 10

    大阪万博の目玉 344億円の巨大木造リングはほぼフィンランド産…「日本の森林再生のため」の嘘っぱち

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    広末涼子が危険運転や看護師暴行に及んだ背景か…交通費5万円ケチった経済状況、鳥羽周作氏と破局説も

  2. 2

    広末涼子容疑者「きもちくしてくれて」不倫騒動から2年弱の逮捕劇…前夫が懸念していた“心が壊れるとき”

  3. 3

    佐藤健は9年越しの“不倫示談”バラされトバッチリ…広末涼子所属事務所の完全否定から一転

  4. 4

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  5. 5

    露呈された韓国芸能界の闇…“兵糧攻め”にあうNewJeansはアカウントを「mhdhh」に変更して徹底抗戦

  1. 6

    大阪万博ハプニング相次ぎ波乱の幕開け…帰宅困難者14万人の阿鼻叫喚、「並ばない」は看板倒れに

  2. 7

    大阪・関西万博“裏の見どころ”を公開!要注意の「激ヤバスポット」5選

  3. 8

    フジテレビ問題「有力な番組出演者」の石橋貴明が実名報道されて「U氏」は伏せたままの不条理

  4. 9

    広末涼子が逮捕以前に映画主演オファーを断っていたワケ

  5. 10

    中居正広氏は元フジテレビ女性アナへの“性暴力”で引退…元TOKIO山口達也氏「何もしないなら帰れ」との違い