高市早苗氏“後から鉄砲”の本領また発揮 岸田首相に「万博延期」進言に透ける本当の狙い
党内政局ぷんぷん
ホント、機を見るに敏。先月実施された報道各社の世論調査では、万博にについて大半が「関心なし」。震災を目の当たりにして国民感情の悪化は必至だが、決断力のなさで知られる岸田首相に「判断」を求めるのは嫌がらせでしかない。
高市氏といえば、防衛増税路線が決定的になった22年末に「賃上げマインドを冷やす発言を、このタイミングで発信された首相の真意が理解出来ません」とX(旧ツイッター)でカミつき、内閣支持率低迷が常態化した昨年11月には主宰する勉強会を立ち上げ。今秋の党総裁選への足がかりともっぱらだ。
「裏金事件で窮地に陥る岸田首相を尻目に、党内政局を仕掛けているのでしょう。無派閥の高市氏を推しているのは、同じく無派閥の青山繁晴参院議員や安倍派の山田宏参院議員といったタカ派の面々。総裁選に向けて『第2安倍派』のような形に収斂させ、有利に戦おうという戦略が透けて見えます」(政治ジャーナリスト・角谷浩一氏)
世間の最関心事である裏金問題をめぐる進言は、いつ聞けるのか。