日銀副総裁「緩和的な金融緩和維持」発言で株価急騰も…この先に「年3回」の利上げシナリオ
「日銀のホンネは金融緩和の修正に前のめり。1月会合で正常化に動きたかったが、能登半島地震があったので見送った。3月会合でまず、マイナス金利を解除することになるのではないか」
その後のシナリオはこうだ。
内田副総裁が言うように「どんどん利上げしていく」わけではないので、「緩和的環境は続く」というムードを維持しつつ、株式市場の動揺や株価急落を回避できたら、さらに動く。
「夏場の7月会合で政策金利を0.25%引き上げ、年末にもう1回0.25%の利上げに出たいというのが日銀の基本シナリオだと見ています」(斎藤満氏)
長すぎた異次元緩和の結果、超円安に株高、不動産バブルが膨らんでいるため、政策変更には市場が不安定化するリスクを伴う。もっとも、実質賃金の21カ月連続マイナスに苦しむ庶民にとっては、「この超インフレが収まるなら、早く利上げしてくれ」だろう。