自民・茂木幹事長「説明責任を」どの口が? 自身にも燻る香典疑惑は堀井学氏とウリ二つ
「極めて遺憾だ。今後、しっかり説明責任をはたしてもらいたい」──。堀井学衆院議員(自民離党)が公選法違反容疑で東京地検特捜部の家宅捜索を受けたことに関し、自民党の茂木敏充幹事長が発表したコメントである。
いったい、どの口が言うのか。茂木氏自身、過去には堀井と同じく地元選挙区内(栃木5区)の複数の有権者に「香典」を渡した公選法違反疑惑が報じられ、国会で野党の追及を受けた張本人だ。
疑惑が噴出したのは、茂木氏が安倍政権の経済再生相だった2017年。週刊新潮は当時「さる茂木事務所の関係者」の話をこう記事にまとめた。
〈秘書らが、後援会の関係者のご不幸について新聞の訃報欄をチェックしています。事務員が香典を用意してくれて、それを茂木の代わりに持っていく。金額は5000円であることが多かったですね〉〈有力者や大物だと東京の秘書を通じて茂木本人に“お伺い”を立て、1万円になることもあります〉
公選法は、政治家本人が持参する場合を除き、有権者への香典提供を禁じている。秘書に選挙区内の訃報を確認させ、香典の金額を決める際に議員本人と協議する手口は、ガサ入れをくらった堀井氏とウリ二つだ。