石破首相「適材適所」どこに? 裏金問題を扱う法相の後任に裏金疑惑の鈴木馨祐氏を充てる仰天
「石破さんはいまだに裏金事件に対する国民の怒りを理解していないな」
東京・永田町の野党議員からは驚きを通り越して呆れる声が目立つ。
石破茂首相(67=党総裁)が衆院選で落選した牧原秀樹法相(53)の後任として、同党の鈴木馨祐・元外務副大臣(47)を起用する方向で調整に入った、と報じられたからだ。
鈴木氏は衆院当選6回。10月の衆院選では神奈川7区から出馬したが敗れ、比例南関東ブロックで復活当選した。今春に行われた自民党の政治資金規正法違反事件を受けた同法改正の議論では、党政治刷新本部作業部会の座長に就いたものの、日本共産党の機関紙「しんぶん赤旗」は鈴木氏が代表を務める「自民党神奈川県第7選挙区支部」の2021年の政治資金収支報告書に、計6件66万円の寄付収入が記載されていないとする裏金疑惑をスクープ。
衆院政治改革特別委員会でこの問題を追及された鈴木氏は事実関係を認めた上で、「当時の資金担当者が変わったタイミングでミス」「精査した結果、(不記載が)他に2件あったので、合計8件について記載を訂正した」と釈明していた。