自民裏金調査「都道府県連」お目こぼしで“萩生田隠し”…「道府県議会」に絞り込み、お手盛りでお茶濁し
自民党のゴマカシ体質は筋金入りだ。東京都議会自民党会派の裏金づくりをめぐる会派職員の立件を受け、石破首相は「47都道府県の実態をきちんと調べることは党に指示した」と胸を張っていた。全国津々浦々、組織的裏金づくりの実態解明に本腰を入れるかに見えたが、さにあらず。毎度おなじみのお手盛り調査でお茶を濁す腹だ。
石破首相は「おそらく今週中に説明できる機会がある」とし、24日の通常国会召集前の結果公表を示唆していた。ところが、党ナンバー2の森山幹事長は「ほかの道府県議会で特別な政治団体を持っているか、(政治資金)パーティーをしたことがあるか、(政治資金の)収支報告が正確になされているか調べさせてもらう」と軌道修正。国会議員も所属する「都道府県連」を対象とせず、「道府県議会」に絞り込んだ。
「都道府県連も調査すれば、国会議員にも累が及ぶリスクがある。旧安倍派幹部の萩生田光一元政調会長が昨夏まで会長を務めていた都連でも政治資金収支報告書の不記載が判明し、多額の裏金づくりが疑われている。やぶへび回避です」(都議会関係者)