著者のコラム一覧
小林佳樹金融ジャーナリスト

銀行・証券・保険業界などの金融界を40年近く取材するベテラン記者。政界・官界・民間企業のトライアングルを取材の基盤にしている。神出鬼没が身上で、親密な政治家からは「服部半蔵」と呼ばれている。本人はアカデミックな「マクロ経済」を論じたいのだが、周囲から期待されているのはディープな「裏話」であることに悩んで40年が経過してしまった。アナリスト崩れである。

創業者に特別功労金31億円…パルグループが「井上英隆イズム」を継承するのは容易ではない

公開日: 更新日:

 税抜き300円の商品が中心の雑貨店「3COINS(スリーコインズ)」や女性衣料ブランドを多数展開するパルグループホールディングスは14日、5月28日に取締役を退任する創業者で元会長の井上英隆相談役(89)に特別功労金31億5800万円を支払うと発表した。支払いに伴う費用は2025年2月期に特別損失として計上する。

 井上英隆氏は、1935年奈良県吉野郡下市町生まれ。59年に立命館大学法学部卒業後、父親の洋裁店を継いでテーラーの世界へ。61年にスコッチ洋服店を設立。73年にスコッチ洋服店からカジュアルファッション部門を分離独立させてパルを設立、ジーンズショップの運営に乗り出した。

 さらにジーンズが若い女性に定着するとレディースカジュアルショップにも進出。以来、50年以上にわたり経営を担った。

 その間、製造小売り(SPA)への転換や4週間MD(マーチャンダイジング)をはじめとする改革、3コインズ事業をはじめとする新規事業への挑戦、ナイスクラップなどのM&A、SNSを駆使したマーケティング戦略への転換などを主導した。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • トピックスのアクセスランキング

  1. 1

    兵庫県知事選で公選法違反疑惑…雲隠れのPR会社女性社長は今何を?斎藤元彦氏まさかの再選から2カ月

  2. 2

    大阪・関西万博「前売り券」は買っちゃダメ! これから700万枚の“タダ券”が世にあふれる会員限定記事

  3. 3

    フジHD「資産価値1兆円強」の不動産群を物言う株主が狙う!下げ材料ばかりなのに株価連日高騰の“カラクリ”

  4. 4

    “絶対に断らない女”山田真貴子元報道官がフジテレビに天下りへ 総務官僚時代に高額接待で猛批判浴びる

  5. 5

    不二家、コージーコーナーも苦戦…街からケーキ屋が減っているワケ

  1. 6

    裏金3500万円で職員略式起訴、「都議会自民党」解散で自民は都議選“死屍累々”…ほくそ笑む小池・石丸・玉木

  2. 7

    大阪万博“引き抜き人事”に労組が抗議書提出の異常事態…府職員からは「通常業務さえままらない」の悲鳴

  3. 8

    三井住友銀行「初任給30万円」に引き上げに氷河期世代から恨み節…《実績あげた社員に還元して》の悲痛

  4. 9

    平均寿命との差が縮小…健康寿命の延びと経済効果の気になる関係

  5. 10

    「ユーグレナ」が上場以降初の希望退職者募集 …“原点回帰”で赤字体質を克服できるか

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    フジテレビ日枝久相談役に「超老害」批判…局内部の者が見てきた数々のエピソード

  2. 2

    フジテレビが2023年6月に中居正広トラブルを知ったのに隠蔽した「別の理由」…ジャニーズ性加害問題との“時系列”

  3. 3

    フジ女子アナ“上納接待”疑惑「諸悪の根源」は天皇こと日枝久氏か…ホリエモンは「出てこい!」と訴え、OBも「膿を全部出すべき」

  4. 4

    私が巨人の監督なら「八回・マルティネス、九回・大勢」でいく。“格”からして当然だ

  5. 5

    中居正広ついに芸能界引退! 旧ジャニーズの後ろ盾失い「個人事務所」ですでに“詰み”…あらゆる損害にどう対応?

  1. 6

    フジテレビ時代に11年不倫の神奈川県知事が古巣の会見対応に苦言も…賛同が広がらない当たり前

  2. 7

    一部ファンが現実逃避? 中居正広“別人疑惑”再燃…「本人すでに死亡」と考える人々が現れる

  3. 8

    いまだ雲隠れ中居正広を待つ違約金地獄…スポンサーとTV局からの請求「10億円以上は確実」の衝撃

  4. 9

    フジHD「資産価値1兆円強」の不動産群を物言う株主が狙う!下げ材料ばかりなのに株価連日高騰の“カラクリ”

  5. 10

    菊間千乃弁護士、堂々の「情報7days」出演にフジテレビへの忠誠心を感じたとする声が続々