元老の西園寺公望の働きかけで「斎藤実内閣」が誕生した
![5.15事件。内閣首班の大命を拝受し、夫人の春子さん(右端)ら家族と集う斎藤実子爵=左2(1932年5月22日=日本電報通信社撮影)](https://c799eb2b0cad47596bf7b1e050e83426.cdnext.stream.ne.jp/img/article/000/280/972/e1b8e919da29836034e3361b490775f720201106125347092_262_262.jpg)
元老の西園寺公望は、軍部の威嚇や恫喝を受けながらも、軍事内閣を組閣するつもりはなかった。興津から東京に出てきて、西園寺は政治指導者や枢密院議長ら多くの人物に会って、この難局をどう乗り切るかを考えた。明治、大正、そして昭和と3代の天皇の側近だっただけに、この事態をいかに処理するか…
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