著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

輸送船、商船を撃沈されたアメリカがドイツに宣戦布告した

公開日: 更新日:
直径14インチ、重量1070ポンドの砲弾の隣に立つ米国の学生将校。バッグの中身は325ポンドの無煙火薬(C)Underwood Archives/Universal Images Group/共同通信イメージズ

 第1次世界大戦の帰趨が決した背景にはいくつかの事情がある。その最大の理由はアメリカの連合国軍への参加である。戦況が次第に深まってくると、国家総力戦という名の殲滅戦になっていった。つまり相手側の非戦闘員を含め、敵国民の殲滅、それに国家の機構や制度の解体と何から何まで破壊し尽くし、…

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