吉田茂の手紙はスパイによって全て複写された
吉田茂が永田町から大磯の別邸に戻るときは、新橋から大磯までの間に必ず尾行がついた。中折れ帽の新しい背広に身を包んだ紳士2人がついてくる。彼らは大磯駅前の旅館に宿を取って、これ見よがしに吉田の別邸周辺を徘徊する。むろん吉田も気がつくわけだが、書生の東に「私も偉くなったものさ。護衛…
この記事は有料会員限定です。
日刊ゲンダイDIGITALに有料会員登録すると続きをお読みいただけます。
(残り996文字/全文1,136文字)
【ログインしていただくと記事中の広告が非表示になります】