著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

78年前のミステリー「終戦詔書の原案」は誰が書いたのか?

公開日: 更新日:
1945年8月15日の新聞に掲載された終戦詔書(C)共同通信社

 書記官長の迫水久常は、2人の人物に相談したとその回顧録(「機関銃下の首相官邸」)の中に書いている。その2人とは、漢学者の川田瑞穂(内閣嘱託)と東洋史の権威とされる安岡正篤である。迫水は、2人に首相官邸に来てもらい、自分たちが作成した第一次案を見せて、いろいろと手直しをしてもらっ…

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