東京地検特捜部が安倍派幹部4人を任意聴取 議員の初当選時に派閥が“裏金づくり”を指南
ついに裏金捜査は、最近まで政権中枢にいた幹部らに及んだ。
自民党派閥の政治資金パーティーを巡る政治資金規正法違反事件で、東京地検特捜部が安倍派の幹部4人を24日までに任意で事情聴取したことがわかった。
4人は、松野博一前官房長官(61)、高木毅前国会対策委員長(67)、世耕弘成前参院幹事長(61)、塩谷立元文科相(73)。25日の朝日新聞と読売新聞が報じた。
松野氏、高木氏、世耕氏は安倍派「5人衆」のメンバー。塩谷氏は座長。松野は2019年9月から21年10月まで事務総長、高木氏は22年8月から現職の事務総長だ。特捜部は派閥の組織的な関与について確認したとみられる。
一方、安倍派では新人議員の初当選時に、裏金づくりを指南していた。25日の日経新聞によれば、キックバックの仕組みについて、派閥側の事務担当者が初当選時の所属議員に説明していたという。これを受け、キックバック分を増やそうと、パー券販売に精を出した議員もいた。