自民安倍派の今村洋史議員が裏金で選挙買収の疑い…地元区議ら5人に現金 =共同通信報道
政治資金パーティーでつくった裏金が選挙の買収に使われた疑いが浮上した。自民党安倍派の今村洋史元衆院議員側が販売ノルマ超過分として同派から220万円の資金提供を受けた翌年の2023年、今村議員が次期衆院選で出馬予定の東京9区内の自民系区議らに対し、「陣中見舞い」などの名目で現金を配布したという。共同通信が3日、関係者の話として報じた。
少なくとも5人が各10万円を受領。現金の支出元は今村議員が代表を務める「黎明の会」で、21、22年に2年続けて政治資金収支報告書を提出しなかったため、23年6月、寄付や支出ができない「みなし解散団体」となっていた。
今村議員は12年から1期衆院議員を務めた。17年衆院選では比例東海から出馬し落選。21年は東京15区で柿沢未途元衆院議員に敗れた。陣中見舞い配布は公選法で認められているものの、票の取りまとめなどへの期待が含まれていれば同法違反の買収罪となる。